宮本市長はAさんの不当解雇をただちに撤回せよ!(その5)
障がい者不当解雇に全国から抗議が殺到
4月から「障害者差別解消法」と、障がい者への「合理的配慮」を義務付けた「改正障害者雇用促進法」が施行。この流れに挑戦するかのように「障がい者わく」で正規職員に採用したAさんを不当解雇した習志野市長。そのあまりに理不尽な障がい者差別に対し、職員や市民だけでなく、全国から抗議の声が殺到しています。
習志野市民(大久保)
「採用するが(障がい者に対する)配慮はしない」の発言は本当?? これ、差別発言としても大問題だけど、すべての働く人間をモノ扱いする言葉じゃないですか??
習志野市役所の労働者
市役所で働いていますが、Aさんの不当解雇に、一人の人間として激しい怒りを覚えます。立憲国家の中でこのような障がい者差別が堂々と行われている。自治体がここまで来てしまったのか、とさえ思います。Aさんに連帯して闘っていきたい。
元医療・福祉労働者(千葉市)
正式採用されたAさんの解雇は不当です。障がい者枠での採用ならAさんが配属された現場でAさんの特性に沿った支援が行われて、Aさんと共に働く仲間として職場全体のあり方が問われたと思います。市当局による、労働者と障がい者を分断させた解雇を撤回させましょう。
福岡・障害者と暮らしを創る会
ひどい習志野市、総務部長ですねえ。「習志野市無法地帯」ですか。私たちは、障害種別を横断して集う当事者・支援者のグループです。「当事者主義」を掲げ、「障害のない市民との公平と平等」を求めて活動しています。現在は、福岡市と福岡県の差別禁止条例づくりに関わっています。 「差別であるかどうか」の判断は、そう難しいものではないですね。「障害のない人に対して同じことをするのか?」という、わかりやすい物差があります。さすがの習志野市といえども、決してそんなことはしないでしょう。 Aさんの件は、まぎれもなく障害者差別です。 Aさんと、ユニオン習志野の闘いに共感し、遠く福岡の地から連帯を表明します。会員の総意を持って取り組みます。 Aさん、必ず勝てますよ。心から応援しています。
解雇の理由は「勤務実績報告書の点数が基準に達しなかった」! そんなのでクビ? 管理職の気分で変わる「主観的な評価」程度での解雇は裁判でも認められない
情報公開請求した「勤務実績報告書」は、墨塗り状態で何もわからない。「クビにした理由は本人にも知らせない」習志野市はまさにブラック自治体です。それに、評価する17項目も管理職の、その時の気分で変わる「主観的な評価」に過ぎず、Aさん解雇は、労働契約法16条「解雇は、客観的に合理的理由を欠き、社会通念上相当であると認められない場合には、その権利を濫用したものとして無効とする」による「解雇権の濫用」であることは明らかです。 例えば「仕事の正確さ」は①常に誤りをくり返している。②誤りが多くやり直しさせることも多い。③誤りのあることもあるがまず普通である。④命令されたとおりほとんど誤りがない。⑤常に誤りがなく処理も綿密である、の5段階に分かれているが、「①?、②?、③?、取りあえず間をとって②にしとこう」程度のあやふやな評価しかできない。しかも採用されたばかりでそんなに完璧にできる人間はいないので、できないのは管理職の指導力不足、とも言える。評価される人より、評価する管理職の資質の方こそ問題にされなければなりません。
「解雇無効」の判例(2004年5月28日横浜地方裁判所川崎支部)
裁判所は、勤務成績不良は職務不適格の一態様であるとしたうえで、これが解雇理由になるかどうかを判断するにあたっては、①客観的合理的な基準によるべきこと、②解雇理由該当事実が解雇をもって臨まなければならないほど質的にまた程度的に重大な事実であるかどうか、③使用者側が労働者に改善矯正を促し、努力反省の機会を与えたのに改善がなされなかったかどうか、④指導により改善可能性が見込めないかどうか、⑤職場の規律維持に重大な影響を与えたり、業務遂行に重大な支障を与えたかどうか、⑥使用者の側に落ち度がなかったかどうか、などの諸点を考慮して、「解雇権の濫用、解雇無効」の判断をくだしました。
習志野市で過去に裁判で勝利し、不当解雇を撤回させた例がある。同じく「条件付き採用期間」終了時の解雇だった。
Aさん同様「条件付き採用期間」終了時に不当解雇された保育士Tさんがいました。1971年12月裁判所が「裁量基準(=管理運営権)逸脱、違法であり取消」という「解雇無効」判決を下し、勝利をかちとりました。当時の関係者から以下のお話を聞くことができました。
Tさんはクリスチャンで本当に優しい保母さんだったし、保護者にも人気があった。でも要領の悪いところがあって、当局のターゲットにされ、クビにされたんだね。市長や管理職が保育所に来てTさんをクビにした理由を説明したけど、保護者も保母さんも「納得いかない」と言ったら、市長が「うるさい。私は任命権者だ!」とみんなに怒鳴った。だから私たちは「市長は最低だ」なんて書いたビラを2000枚つくり、あちこちの電柱に貼ってまわった(笑)。裁判の傍聴にもみんなでかけつけて、割とすぐ裁判に勝てた。
今の市長も全く同じことをやってきて、Aさんがターゲットにされたんだね。しかも今度は障がい者への差別だから、Tさんの時よりひどいね。勝てますよ。
全世界の労働者は団結しよう!
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