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菊池委員長に聞く④

 

労働組合運動の醍醐味

-今の組合の当局に対する要求項目は何ですか。

菊池

 

①3月31日を雇用期間から外すことをやめ、継続して勤務した非正規労働者を正規にすること

②非正規職員の賃金を改善すること

③残業代不払いをやめること

 

などを要求して闘っています。

 

-組合を結成して組合員の思いや課題があれば話してください。

 

菊池

 

 非正規の仲間は低賃金、労働条件がメチャクチャです。正規の人と同じ仕事をしているのに、給料は半分以下。一生懸命働いても結婚もできないし、子どもも産めない状況におかれ、官製ワーキングプアと言われています。人間らしく生きていける労働条件にしろというのは当然の声です。

 

 清掃労働者の死亡事故や雇止め問題を通して、労働者は自分の利害だけで動く存在ではない、仲間がひどい目に合わされたらみんなで守ろうとする義侠心があると学ばせてもらいました。これが組合運動の醍醐味ですね。だから一度始めたらやめられない。

 

 労災隠しや雇い止め、人を人とも思わないパワハラ、こんなことがまかり通る職場ではあってはならないと思います。みんなで怒りをぶつけるだけではなく、攻撃をはねのけていく力をもった組合が大事だと思っています。

 

-職場の人たちの組合に対する反応があればお願いします。

 

菊池

 

 新しい組合ができたと期待している人もいるし、様子見の人もいる。悪い反応はないです。「ユニオンに入りませんか」と声をかけて、「ああ、いいですよ」と入ってくれ、私の方がビックリすることもありました。みんな闘う組合の必要性を感じているんです。労働運動の経験をもった方もいて、大きな力になっています。

 ユニオンを結成する前、職場の仲間がある事件で逮捕されたことがありました。完全なデッチあげだとわかって職場のみんなが「解雇するな」と署名に取り組み、解雇を阻止したこともありました。どんな攻撃があってもアンテナを高くして対応すれば絶対勝てると思います。

 油断していい加減な対応すると勝てる闘いも勝てなくなる。勝利の経験を大事にし、きちんと取り組んでいきたいと思います。

 

-ほかに組合のことで話しておきたいことはありますか。

 

菊池

 

 今までの組合、市労連は正規の人しか入れない、いわゆる「職員団体」ですが、ユニオン習志野は、市役所関係で働いている人なら正規も非正規も入れる組合です。「働いている人はみんな仲間」というシンプルなあり方が、これからの労働運動の主流になっていくのではないでしょうか。

 

 労働者が笑って暮らせる社会をつくるためにも、本物の労働運動を広げていく。まずはユニオン習志野の運動をしっかりやっていきたい。

 

-終わり-

全世界の労働者は団結しよう!

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