4月22日労使交渉決裂、全国闘争へ
市長はAさんの不当解雇をただちに撤回せよ!(その5)
「市長の指示で解雇した」
「障がい者枠採用でも評価は他の職員と同じ」と、当局が回答
4月22日、Aさんの解雇撤回を求める「ユニオン習志野」と市当局の間で、第2回目の交渉が行われましたが、当局は「この解雇についてはもう交渉の余地はない」と、交渉決裂を宣言しました。
「障がい者枠で採用した職員を『能力不足』で解雇」という衝撃的なニュースを新聞(東京・朝日・読売・千葉日報)も連日報道。習志野市が全国の注目を集めており、いよいよ全国闘争として闘われることになりました。以下、22日の交渉内容です。
<ユニオン習志野>
2月12日のAさんとの面談で人事課長(現社会教育部次長)が「苦渋の決断をしなければならない」と言ったのは「クビにする」という意味なのか。 <当局>
回答はさしひかえる。
<ユニオン習志野>
解雇の意志決定はどうなされたのか。 <当局>
2月18日人事審査会(市長・副市長・総務部長・総務部次長・人事課長・人事課係長)で決定した。 <ユニオン習志野>
解雇は市長が指示したのか、それとも誰かが進言して市長がそれを認めたのか。 <当局>
市長の判断です。 <ユニオン習志野>
市長が「クビを切れ」と指示したんですね。 <当局>
はい。 <ユニオン習志野>
「勤務成績不良」以外に解雇の理由はあるか。 <当局>
ありません。
<ユニオン習志野>
過去に「勤務成績不良」で解雇した例はあるか。 <当局>
ありません。 <ユニオン習志野>
数十年前、当時の習志野市長が条件付き採用終了時に「勤務成績不良」で保育士を解雇したが、保育士側が裁判で勝利し、「解雇無効」とされた。それは解雇した例にカウントしない、という解釈ですね。 <当局>
そうです。 <ユニオン習志野>
条件付き採用の期間じゃ誰だって未熟。今後不十分な点を改善するよう指導していく、というのではなく、「解雇」という逆の判断したのはなぜか? <当局>
6カ月で判断できない場合、条件付き採用期間を更に1年までのばすことができます(と、トンチンカンな回答) <ユニオン習志野>
介護保険課の6カ月で判断はできなかったが、次の総務課の3か月で判断できた、ということか。 <当局>
あ、いや。6カ月で判断できましたが、一課長の評価だけで判断するのはまずい、というので延長しました。 <ユニオン習志野・Aさん>
総務課では問題なく過ごしました。 <当局>
無言 <ユニオン習志野>
基準点は何点か。 <当局>
さしひかえます。 <ユニオン習志野>
裁判の中でなら言える、ということ。 <当局>
過程の話には答えられません。
<ユニオン習志野>
解雇をさしひかえてほしかった。職員の間では「単なる管理職の指導力不足だろう」と言われている。指導力不足に責任を感じているか。 <当局>
最低限の指導はしました。 <ユニオン習志野>
評価は課長だけの評価か? それとも複数の人間による客観的な評価か? <当局>
課長だけの評価です。 <ユニオン習志野>
本人に弁明の機会を与えているか。 <当局>
与えていません。 <ユニオン習志野>
Aさんが血のにじむような気持ちで書いた市長あて上申書や課長らへの謝罪文をなぜ黙殺したのか。ふつう手紙をもらえば、何らかの返事をするのが当たり前だろう。 <当局>
さしひかえます。 <ユニオン習志野>
「クビにされるかも知れない」という不安で一杯になっているAさんに主幹が「親元に帰るよう」指示したが、なぜ直属の上司でなく、主幹が指示したのか。同じ日、直属の上司(総務部次長兼総務課長)は「ずっと休むのではなく、来れない日は休暇をとればいい」と指示していたのに。 <当局>
健康担当主幹の方が本人を良く把握しているので、総務部長了解のうえで主幹にそう連絡させた。 <ユニオン習志野>
クビにするため、どんどん本人を追い込んでいる。クビきりをにおわせて本人を不安にさせ、次には「親元に帰るよう」指示。非常に意図的だ。なぜ2月22日の解雇予告通知の際、無理矢理母親を同席させたのか。 <当局>
本人が不安定なので母親を呼んだ。 <ユニオン習志野>
2月12日「苦渋の決断」と言ってクビきりをにおわせ、不安定にさせたのは、あなた達ではないのか。。 <当局>
無言。 <ユニオン習志野>
「障害を持った新人が来たら、こう指導しなさい」とか何も決まってないんですか。 <当局>
無言。 <ユニオン習志野>
解雇する1か月前に通告しなければならないのに、通告はわずか1週間前。さらにその場合通告日に「予告通知手当」を払わなければいけないのにそれもやっていない。法律違反なので、これだけでも解雇は無効だろう! 法律に違反しても解雇は無効ではない、と考えるのか。 <当局>
はい。 <ユニオン習志野>
「習志野市障がい者基本計画」には「社会的に弱い立場にある人の人権を守り、地域の一員として包み合い」と書いてある。なぜこれが市の職員には適用されないのか。 <当局>
障がい者枠採用であっても、評価は他の職員と差をつけない(何のための「障がい者枠」か!!) <ユニオン習志野>
議員さんから「採用したのはあなた達だから、あなた達こそ責任を問われるだろう」と言われた時、人事課長は「面接時間がたった10分だったので」と答えたそうだが、何分だったら十分なのか。 <当局>
議員さんとのやりとりについては答えられません。 <ユニオン習志野>
これで決裂か。もう労使交渉の余地はない、というのか。 <当局>
はい。
多くの皆さんの力を結集してAさん不当解雇を撤回させましょう!
何から何まででたらめ。チャンラポランな当局の回答に納得する人はいないでしょう。障害者差別解消法や改正障害者雇用促進法が発効し、障がい者差別をなくそう、という流れの中、ひとり習志野市長宮本泰介氏だけはこうした流れに挑戦するかのように、法律発効前直前の障がい者「駆け込み解雇」を強行したのです。一体この市はどうなっているのでしょうか? この暴挙に全国から怒りの声が寄せられています。「ユニオン習志野」は、全国のなかまと共に、解雇撤回まで徹底的に闘うことをお約束します。多くの皆さんの力を結集してAさんの不当解雇を撤回させましょう。
全世界の労働者は団結しよう!
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