第6号(3/28) 障がい者を邪魔者扱いし、排除し、クビを切る職場に未来はない! 当局はAさんの不当解雇をただちに撤回せよ!(その1)
昨年6月の「障がい者枠」で正規採用されたAさんが、条件付き採用期間が終了する11月30日の後も正式採用されず、条件付き採用期間を3か月延長、という異例をの扱いを受けた上、2月末をもって解雇される、という習志野市始まって以来の不当解雇事件が起きました。
「正式採用した職員のクビを、そんなに簡単に切れるのか?」と、職場の仲間はビックリです。しかも事実を調べれば調べるほど、逆に不当解雇を強行した市当局の方こそが、コンプライアンス(法令を守る)意識の低さ、人権意識の低さ、情報隠しなど、度し難い問題を抱えていることがはっきりしたのです。
千葉県最低の障がい者雇用率だった習志野市は、労働局からの是正指導や社会的批判を浴びる状態だった
2014年6月時点での「障がい者雇用状況の集計」によれば、法定雇用率は2・3%であるにもかかわらず、習志野市はなんと1・58%。他の市で2・3%を下回る所でも、せいぜい「あと1人雇用すれば基準を満たす」状態なのに、習志野市は「あと5・5人」ブッチギリの千葉県最下位でした。
(注)企業の場合、法定雇用率を満たさない場合国に罰金を払わなければなりません。習志野市のように5・5人不足なら、5・5人×60万円/人=330万円。ただし、市当局が法律を守らないことによる罰金を市民の税金から出すわけにはいかないので、自治体については罰金を支払わないで良いことになっています。だからと言って法律違反が許されるわけではない!
労働局からの是正指導を避けるために2人雇用したが、1人は辞職、Aさんは不当解雇され、今は2人とも職場にいなくなってしまった
「労働局からの指導が入らないようにするため」という不純な動機で昨年あわてて2人を障がい者枠で正規採用したが、「職場の仲間として受け入れる覚悟もプログラムも」何もなく、ただ機械的に忙しい課に配属したため、本人も負担だし、受け入れる課のスタッフも負担が大きかった。結果1人は辞職、たった1人残ったAさんまで不当解雇された。
社会に出たばかりの青年の未来を奪っておきながら、何の責任もとらない。職員を解雇に追い込むための「習志野方式」が繰り返されている。
「社員をうつ病に罹患させる方法」をブログに書いた社労士が処分されましたが、Aさんを解雇に追い込むまでの習志野市のやり方も、実に非人間的です。条件付き採用期間が終了する11月30日の当日まで、Aさんには正式採用されるのかどうか一切連絡がなかった。しかも正式採用にせず、条件付き採用期間を3か月延長する、という突然の通告。その上、その3か月が終了する2月29日のわずか1週間前2月22日に「解雇予告通知」が行われた。しかも遠い所に住んでいて「当日予定があり、行けない」と答えたお母さんを無理矢理呼び出して。市役所に入ったことで大喜びしていたご家族も本人もいっぺんに絶望の底に叩き落されました。習志野市当局はなんでこんな残酷なことを平然とやれるのか! 人間の心を失った行政は、職員にも市民にも冷たい。 (注)(解雇の予告)労働基準法 第二十条 使用者は、労働者を解雇しようとする場合においては、少なくとも三十日前にその予告をしなければならない。(注)地方公務員にも適用 実はこうした悪質な「習志野方式」の被害を受けた職員がつい最近もいました。 定年過ぎの再任用職員について、通常は1年更新で5年間雇用されるが、人事課に配属されたNさんは6カ月だけの雇用更新を言い渡され、しかもその期限が切れる最後の日まで雇用が継続するかどうか知らされず、当日は勤務日でなかったにもかかわらず職場に呼び出して「3か月だけ延長」を通告した。Nさんや職場の仲間が抗議して、その後他の再任用職員と同じ1年更新に戻ったが、本来公正な人事を指導すべき人事課ですら、このありさま。Aさんもこの「習志野方式」の犠牲にされた訳です。これ以上犠牲者を出してはならない。
不当解雇に関して情報公開請求したら、ほぼすべて墨塗り。こういうのを「ブラック」自治体という
不当解雇に関して市の情報政策課に資料請求したところ、ほとんど墨塗りで何もわからない。
清掃労働者死亡事故の時も「労災かくし」が問題になったが、こういう情報隠しをやる、ということは、よっぽど後ろめたいことをやっている、としか思えない。
<職場の仲間から>
厚労省から指導が入らないように、と形だけ障がい者雇用をするから、こんなことになる。きちんとしたプログラムをつくってやれば、Aさんにしても、職場の人もお互いに楽になるのに。当局の指導力不足、責任のがれの一言につきるね。
<習志野市民から>
障がい者雇用枠で能力不足?は理由にならないと思う。パラリンピックの存在を否定してるみたいなもの。6か月条件採用継続の際に、配属先のミスマッチや現場責任者の教育不足、障がいに対する配慮の無さをきちんと反省しないで障がい者の自己責任で逃げようとする狡(ずる)いやり方。
Aさんから職場の皆さんへのメッセージ
習志野市役所に採用していただいた時、習志野市の方たちのために一生懸命働かせていただこう、と誓いました。ですが、今回、このような形で職場の方々、とりわけ最初に配属された課の皆様にご迷惑やご負担をおかけし、私の未熟さを深く反省しております。自分を暖かく優しく丁寧にご指導とフォローをして下さったにも関わらず、ご期待に応えられず、このような事態になってしまったことを申し訳なく思っております。もし職場に戻れれば習志野市の皆さまのために全力で頑張りたいと思います。よろしくお願いします。
全世界の労働者は団結しよう!
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