青年の将来や人権まで奪う権利なんて誰にもない!
「一人の仲間も見捨てない」職場の団結でAさんを職場に戻そう。
Aさんから職場の皆さんへのメッセージです
いつもご支援ありがとうございます。
今思い返せば、社会人として至らない点が多々あり、不器用なため、皆さん、特に介護保険課の方々にいろいろご迷惑をお掛けしたことを深くお詫び申し上げます。
いきなり解雇を言い渡され、それを聞くしかなかった時はどん底の辛い気持ちになりましたが、ユニオン習志野の先輩の皆さんをはじめ、職場の皆さん、支援して下さる市民の方々、議員の皆さん、そして全国の 方々からたくさん激励の言葉をいただき、気持ちを強く持てるようになりました。本当に感謝しております。誰に救いを求めればいいか分からなかった時は、疑心暗鬼のような状態でしたが、今ではたくさんの方たちに支えられ、「人間って暖かくていいな。」と思えるような自分になりました。津久井やまゆり園事件では19人もの尊い命が亡くなり、容疑者の青年は「障がい者なんてこの世からいなくなればいい」という、歪んだ非人間的な優生思想を持っている、と言われています。また、電通の社員が過労自殺に追い込まれた事件も、人を人としてみない、ただの働く 道具としかみない点で、今回の自分自身の解雇と一致しているような気がします。これ以上あってはならないことだと思います。
頑張ります。お忙しいとは思いますが、千葉地裁での傍聴、署名など、ご協力をお願いいたします。有難うございます。
◆解雇撤回を求め千葉地裁に提訴。宮本市長は障がい者団体との話し合いすら拒否
宮本泰介習志野市長が「身体障がい者枠」で正式採用したAさんを、たった9ヶ月で「勤務成績不良」と決めつけて不当解雇した事件は、習志野市民にとどまらず、全国に衝撃を与えました。Aさんはユニオン習志野に加入して解雇撤回を求めていますが、宮本 市長は解雇撤回を拒否。Aさんは10月11日、千葉地方裁判所に解雇撤回を求めて提訴しました。障がい者団体も宮本市長に解雇撤回と話し合いを求めましたが、宮本市長は話し合いすら拒否したのです。あり得ないことです。
◆青年の生活と未来を奪った宮本市長
宮本市長がAさんへの雇用責任、指導責任を果たそうとせず、一方的な価値観で評価し、「勤務成績不良」と決めつけて仕事を奪ったことは、Aさんの将来も人生も破壊しました。仕事を失えば生活の糧を失います。大学を卒業しても正規雇用になるのが大変な時代。やっと正式採用されたのに9ヶ月で解雇。Aさんには「習志野市に正式採用されたが9ヶ月で免職」という職歴が一生ついてまわります。
◆成果主義・能力主義が労働者を殺している
電通の24歳の新入社員が超長時間労働を強制され、過労自殺しました。Aさんと同じ入社して9ヶ月で自ら命を断ったのです。彼女は「休日返上でつくった資料をボロくそに言われた。もう体も心もズタズタだ」「毎日次の日が怖くて寝られない」「仕事も人生も、とてもつらい」と言い残しています。成果主義・能力主義は労働者を分断し、「成果」を出させるためにボロボロになるまで働かせ、資本や当局がいらないと決めつければクビを切り 、電通のように命を断つまで追い詰める。「能力不足で解雇」という宮本市長のやったことは、長時間労働を強制して「成果」を求めた電通と同じ、非人間的行為です。
◆今の当局に人を評価するなんてできるのか?人事評価制度を粉砕しよう
宮本市長は、今年から臨時的任用職員(非正規)にも人事評価を実施し、「契約更新の参考にする」と言っています。宮本市長がAさんを「能力不足」で解雇したように、人事評価で「勤務成績不良」と決めつけたら、「契約更新しない」と言って雇い止めにするのです。「勤務成績不良」でのAさん不当解雇は、習志野市では初めての事。こん な前例をつくらせないためにも、Aさんの解雇を撤回させ、能力主義を求める人事評価制度を粉砕しよう。
◆障がい者殺害事件につながるAさん不当解雇事件
相模原市で起きた「津久井やまゆり園」での障がい者19人殺害事件では、容疑者が「障がい者なんていなくなればいい」と言っているそうです。宮本市長が「能力不足の障がい者はいらない」と言ってAさんを解雇したことは、やまゆり園事件の障がい者抹殺と同じ危険な考え方です。人間を「能力」だけで判断し、「能力がないものは解雇・殺害」という「やまゆり園事件」や「習志野解雇事件」をくり返してはなりません。
11・6全国労働者集会に参加しよう! 国境を越えた労働者の国際連帯で戦争と労働法制改悪を阻止しよう! 11月6日(日)正午 日比谷野外音楽堂
◆世界中で成果主義が労働者に襲いかかっている
能力主義・成果主義をあおっているのが安倍政権です。安倍政権の「働き方改革」は、解雇事由、8時間労働制の破壊など「労働時間で賃金を決めるのではなく、成果で賃金を決めるあり方に。能力不足の人間を簡単に解雇できるように」という、ひどい内容です。こうした成果主義や解雇自由は、世界中の労働者に襲いかかっています。宮本市長がAさんに行った「勤務成績不良で解雇 」と同じ攻撃です。
◆世界の労働者と団結しよう。Aさん不当解雇を撤回させよう
労働者が団結すれば社会を変えられる。韓国では「成果年俸制反対」などで、全国で労働組合がゼネラルストライキにたちあがり、パククネ政権を追いつめ、まるで革命のような状態になっています。
11・6労働者集会には、大失業や賃下げ・非正規職化と対決し、国境を越えて労働者が集まります。韓国、アメリカ、ドイツなどからも。
宮本市長が行ったAさんへの不当解雇は、Aさんだけの問題ではありません。全世界の労働者が直面し、立ち向かっているテーマです。
みなさん、一緒に11・6全国労働者集会 に参加しましょう!
全世界の労働者と団結し、不当解雇を撤回させましょう。
編集後記
Aさんを解雇した時、人事課長はAさんに「習志野の色に染まればいい」と言ったそうです。でもそれでいいんでしょうか?カップヌードルのコマーシャルで「こんな時代にバカをやる。 それは、時代を変えるためじゃない。 時代にテメエを変えられないためだ。 いまだ! バカやろう!」というのがありますね。元になったのはガンジーの言葉「あなたがすることのほとんどは無意味であるが、それでもしなくてはならない。そうしたことをするのは、世界を変えるためではなく、世界によって自分が変えられないようにするためである。」です。若い人たちに「上の言いなりになる」ことだけを「指導」するダメな大人にはなりたくないものです。サービス残業、パワハラなどが「習志野の色」なら、そんなものは要りません。安心して働ける職場をつくるため、ユニオン習志野に加入して、共に闘いましょう。
全世界の労働者は団結しよう!
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