top of page
  • 執筆者の写真ユニオン習志野

第17号 ここが問題人事院勧告

更新日:2019年3月5日

一人はみんなのため、みんなは一人のため  来年もがんばりましょう!

ここが問題です、人事院勧告(配偶者手当大幅削減など)

 12月議会に人事院勧告(人勧)に基づく給与改定が提案されています。安倍政権が「働き方改革」「同一労働同一賃金」などと言って、どんどん非正規化=低賃金化を進め、「残業代ゼロ(過労死促進)法案」など労働者への攻撃を強める中、人勧も、扶養手当の大幅削減など、とんでもない内容になっています。職場の団結ではね返そう!

<人勧に基づく実施内容>

●基本賃金 1500円~400円引上げ

●一時金 勤勉手当0.1か月引上げ 期末手当は1.375月で据え置き 勤勉手当のみ正規0.8→0.9か月(再任用0.375→0.425か月)に 臨採は0.6か月のまま ユニオンの解説 民間との格差を解消するため「期末手当」を0.1か月引上げるべきなのに、職員間に格差をつける目的で引上げ額をすべて「勤勉手当」に回す

●扶養手当 子どもは6500円→7000円に増やすが、配偶者は13,000円を来年には10,000円に、4年後には6,500円(課長職以上の場合は非支給)にまで減らす ユニオンの解説 実質賃下げ。民間でも7割が配偶者手当を支給しているのに、一方的に削り、家族を非正規労働に駆り出そうとしている

●勤務時間 フレックスタイムを導入 (これについて習志野市当局はまだ提案していない) ユニオンの解説 午前7時から午後10時までの間で勤務するフレックスタイムを導入する。朝7時から午後10時まで働きづめにする日を作ることができ、残業という概念自体をなくし、8時間労働制をなくそうとしている。

月12万!非正規労働者の労働条件、ひど過ぎる

格差社会が問題になっていますが、自治体の非正規労働者は「官製ワーキングプア」と呼ばれています。「同じ仕事をやっているのに月12万、なぜこんなに賃金が低いのか。これでは自分一人食っていくのだってギリギリだ」というのが正直なところです。それに、習志野市は特に非正規の労働条件が悪すぎます。

例えば臨採職員の時給、船橋市と比べると...

(単位:円)

臨採職員の夏季休暇についても、船橋市や市川市では6日なのに、習志野市はたったの4日です。


これらの改善について10月に行われたユニオン習志野との交渉で当局は「検討する」などと回答しました。非正規の仲間は今や職場の重要な戦力、大事な仲間です。まっとうな労働条件を勝ち取りましょう。

人事評価はみんな迷惑してるし、八千代は非正規に実施してない

交渉の中でユニオン習志野が「みんなに書類を出させても人事課に積んであるだけ。何に使っているのか?」と聞いたら、当局は 「今は使っていない」と回答。更に「今年から非正規にも人事評価をする、と通知しているが、八千代市ではやっていない」と追及したところ「それは知らなかった。非正規については雇用の更新の際、参考にする。」と回答。人事評価を「非正規の雇止め」に使う、と言っています。何から何までいい加減です。人事評価はおべっか使いを作り、非正規の雇止めに使われるだけでみんなが迷惑。強制をしないよう当局に求めて行きます。

Aさん不当解雇事件 第1回裁判(12/9)をテレビや新聞が報道

 不当解雇されたAさんの解雇撤回を求める裁判の第1回口頭弁論が12月9日行われ、テレビや新聞で報道されました  12月9日の裁判には100名近くの方に来ていただきました。抽選にもれ、傍聴できなかった方たちも報告集会に参加してくださいました

裁判でのAさんの口頭弁論(抜粋)

 私は生まれた時から脳性まひのため左足が不自由ですが、優しい人たちに囲まれて育ちました。「利益を追求するのではなく、人の役に立つ仕事をしたい」ということで公務員を志し、昨年の4月に大学を卒業した後、インターネットで知った習志野市の身体障害者枠の採用に応募しました。

 試験を受け、習志野市から合格通知が来たときには、私も夢をふくらませました。両親や友人、高校のときの恩師、大学でお世話になった先生方もすごく喜んでくれ、激励してくれました。その時の私はまさか9か月後に解雇されるとは夢にも思っていませんでした。

 確かに初めて社会に出て、とまどうことは多く、今振り返れば社会人としての未熟な面もありました。職場の皆さんにご迷惑をおかけしたこともあったと思います。しかし、条件附き採用期間終了時の免職処分は、あまりに残酷なものでした。なぜこんなことが起こってしまったのか、といまだに信じられない気持ちです。

 2月22日、呼び出された母と私に、「能力不足により免職します。能力不足以外に解雇の理由はありません」と一方的な通告が行われ、「解雇予告通知」が読み上げられました。これは条件付採用期間が終わるわずか1週間前のことでした。目の前が真っ暗になり、私は泣き崩れました。

 しかし、絶望に陥っていた私をいろいろな人が助けてくれました。職場でパワハラにあったり、民間の障がい者枠で採用されたのに「能力不足」で退職強要をされ、つらい目にあった方たちがいらっしゃることも知りました。しかし、「障がい者枠で採用した人間をわずか9か月で解雇」という乱暴な扱いをした自治体は習志野市だけだと聞いています。こんなことがまかり通れば、障がい者差別のない雇用はいつまでたっても実現されません。こんな前例をつくっては絶対にいけない、心からそう思います。

 習志野市役所を、人間を大事にする、暖かみのある職場にしていただき、この社会の中で私のような目に合う人間が二度と出ないようにしていただきたいと思います。

完璧な人間なんていないし、一人一人は弱くても、仲間がいれば、みんなが一つになれば勝てる。だから一人の仲間も見捨てない、真っ正直な労働組合が必要なんです。

全世界の労働者は団結しよう!

閲覧数:12回0件のコメント
bottom of page